
むし歯や怪我で歯を失ってしまったら、歯に替わるものをそこに設置しなくてはなりません。
そんなとき、最も他の歯に負担をかけず、最も歯本来の噛み心地に近く、そしてもっとも自然な歯のような見た目に仕上がる治療法、それがインプラントです。

歯の失われた部分のアゴの骨に人工的な歯の根っこ(インプラント)を埋め込み、その上にセラミックなどで作られた人工歯をかぶせます。
これがインプラント治療です。
Q1
インプラントはどれくらいもつの?
A
患者さんの管理状態にもよりますが、定期健診をきちんと受けて、しかも、ご自分でお口の中をきれいにしていただければ、10年後には95%の方が問題なく使用されているといわれております。
Q2
手術って痛いんでしょう?はれたりするの?
A
局所麻酔をして手術をするので、手術中の痛みはほとんどありませんが、麻酔が切れるとき多少の痛みはあります。でも、その程度は簡単な歯を抜いたり、虫歯を削ったりするくらいのものです。歯肉を少し切るので多少はれも出ます。ただ多くの方は、2~3日ではれはひいてきます。
Q3
うまく咬めるようになるの?
A
天然歯と同等に咬めるようになるといわれています。今までインプラントを入れられた患者さんで、咬む感じが違うとおっしゃっている方はありません。
Q4
時間かかるんでしょう?
A
手術時間は難しさにもよりますが、問題が無ければ麻酔から縫うまでで1本1時間ほどです。きちんと咬めるようになるまでの時間は、埋める骨の状況によって変わってきますが、十分な骨のある下あごで2ヶ月、骨の少ない上あごで4ヶ月~6ヶ月かかります。 骨とインプラントがきちんとつかないうちに咬んでしまうと、インプラントが動いてしまうこともあるので、当院では少しお待ちいただいています。
Q5
入れ歯とどう違うの?
A
周りの針金をかける歯に負担がかかりません。また、床が覆うお肉の下には骨がありますが、入れ歯でかんで力がかかると、骨が1年で0.5mm吸収されて、やせてきます。 なによりも、インプラントと入れ歯の違いは違和感があるかないかです。
Q6
ブリッジよりいいのでしょうか?
A
Brの場合、支えとなる歯を削らなければいけません。歯は削ることによって弱くなり抜くことに近づきます。また、歯の無いところのお掃除が難しく、8年で50%ほどしか残らないといわれています。インプラントは、周囲の歯に何の被害も及ぼしません。
Q7
歯周病でも大丈夫?
A
歯周病は細菌によって、骨が溶かされる病気です。きちんと治療を受けて頂ければ、大抵の方の場合インプラントは可能です。ただ、インプラントはまずあごの骨がどのような状態か、レントゲンをとってみれば、可能かどうかわかります。
Q8
糖尿病でも大丈夫?
A
病気の程度によります。内科の先生とよく相談させて頂くことが、必要です。
Q9
年齢制限はありますか?
A
先生方の考え方の違いは有りますが、私は患者さんの健康状態が大事なことなので、年齢による制限はあまり考えておりません。ただし、成長期の子どもさんはだめです。
Q10
どのような人に適していますか?
A
健康な方で、あごの骨がある程度あり、歯周病の治療を積極的にうけていただける方でしたら、どのような方でも適していると思います。
Q11
手術のために入院は必要ですか?
A
特別な方以外は必要ありません。(一度にたくさんの埋め込みをする場合には大学病院で入院される方もいます。)